【No.】 693
【ストレッサー】 団体行動が苦手な父
【内容】 子どもの頃、父が団体行動とコミュニケーションが苦手だと笑っていたが、社会人になって自分も苦手だと気がつく
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★
【対処法】 両親がコミュニケーションが苦手な環境で育ってしまったのだから、蛙の子は蛙ということわざで自分を慰める
【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型
【解説】小学校5年生の時だったと記憶しています。父の家の隣は空地になっており、毎年年末には近所の大人たちが集まって餅つきをしておりました。
ちょうど父は、その時は在宅しており、餅つき大会を主催している会長からお誘いがありました。父の表情にはあまり気乗りしない様子でしたが、会長のあまりにも強いお誘いに断ることができなかったのだと思いました。
さて、会場では大人たち15人ぐらい、小学生以下のこともたちも同じぐらいの人数が参加しておりました。小生と母と弟も会場にいました。
母は餅つきではなく、他の料理のお手伝いをしておりました。父はと言うと、何をしていいのかわからないようで、ひとり呆然と立ち尽くしておりました。
小生と同級生の女の子のお父さんは、とても気が利く人で、自分から作業を見つけていろいろとお手伝いをしていました。また、雑談をいろいろな人達と交わして、場を盛り上げておりました。
一方、父は時々年配の女性から用事を頼まれた時は、その作業をするのですが、終わると次に何をしたらいいのかわからないようでした。わからなければ聞けばいいのに、ただ暇そうに突っ立っているのでした。
また、会話の方もテレビではニュース番組を必ず観るような父ですが、ニュースの話題を出すのでもなく、芸能ネタなどを毛嫌いしてその手の番組は全く見ていないので、近所の人たちの雑談にもついていけないありさまでした。
お餅もできあがり、安倍川餅やあんころ餅、のりを巻いた焼き餅などができあがり、皆が美味しそうに食べている肝心な時に、父はつまらないのか自宅に帰ってしまいました。
母は餅を数個自宅に持ち帰って父に渡しましたが、黙ってお餅をひとりで食べている姿を見ました。そのような様子が丸見えだったので、近所で噂になるのは目に見えておりました。
それ以降、父は近所のそのような催しには一切参加しなくなりました。小生も父は団体行動が苦手でコミュニケーションも苦手だと思いました。
その日以降、何だか父を他人に見られるのはとても恥ずかしいと思うようになりました。母や小生や弟に対しては見下したように威張るくせに、他人を前にすると、おとなしくなって何も喋らない様子は滑稽に思いました。母はそんな父のことを「内弁慶」と陰で笑っておりました。
母も自分から率先して人を引っ張っていくタイプではなく、リーダーの指示に従って黙ってついていくタイプでした。とても内気でおとなしく、会議に参加しても自分から発言をすることがなく、ただ参加しているだけに見えました。他人から意見を求められても、ちんぷんかんぷんなことを言っていました。
そのような両親で育った小生がまともに育つわけはなく、成人してからコミュニケーション能力とチームワークに関しては苦手意識を持ったまま会社勤めをすることになってしまいました。
ちなみに対処法は下記ブログで紹介しています。
No.148 ストレス対処法 コミュニケーションが苦手
yuyakekoyakeakatombo.hatenablog.com
いつもお読みいただきありがとうございます。
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