【No.】 140
【ストレッサー】 もぐらたたきをする社風
【内容】 何か才能とか能力に関わることで目立ったことをすると、それをさせないようにする社風があり勘弁してほしい
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★
【対処法】 集団で「もぐらたたき」のような出る杭は打たれるような悪習のある会社には未来がないと考えるようにする
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】 人事ローテーション制度が全くなく、海外勤務になったら定年まで帰れない会社では、いろいろと問題を抱えていました。
❶中途社員が育たない
保守的な会社で、社員を育てるという意識に乏しく、貴重な中途社員のノウハウに耳を傾けようとしない社風がありました。会議でも役員が「お前、中途社員のくせに生意気だぞ!!」という発言が頻繁にあり、参加している役職者もみんな黙って聞いていました。中途社員を格下に見ているようで、単なるコマとしか考えていないのかなと思いました。「海外勤務可能」の中途入社の人が何人も入ってきましたが、結局、このような社風や「定年まで海外勤務は勘弁してほしい」と全員退職しています。
❷土曜日は出社を強要
年間休日は120日以上ありましたが、実力のある役員が元日しか休まない人だったので、その役員にかわいがられている部下は全員土曜日に出勤を強要されていました。小生もその役員に目をつけられてしまいました。有給休暇はほとんど取れず、無理がたたって肺炎に2度も罹患し、そのために有給休暇を使用したくらいでした。その肺炎の影響は、今も就寝前に呼吸が苦しくなるので、その時の後遺症かもしれません。
❸出る杭は打たれる社風
何か才能とか能力に関わることで目立ったことをすると、それをさせないようにする社風がありました。海外工場に出張することが合計9回もありましたが、言葉のやりとりは通訳を介してコミュニケーションを取っていました。小生は現地の言葉を覚えて直接コミュニケーションが取れたらいいなと思いました。
小生が現地の言葉を覚えようとしてパソコンにその国の学習アプリケーションをインストールして勉強していたら、STOPがかかりました。「現地駐在員全員がそこの国の言葉を勉強していないのに余計な事されると困る」というのがその理由でした。社内のあっちこっちでいろいろな人たちがもぐらたたきのような被害に遭っていました。
もうこれは集団による嫌がらせだと思い、急に働く意欲がなくなっていく自分に気がつきました。それと、長時間勤務がたたって血圧が、上が160下が100ということで、内科に通院を始めて、以降血圧の薬が手放せなくなってしまいました。2度の肺炎と高血圧で体がボロボロになるまでこき使われて、4年半持たずに会社を辞めることになりました。
小生の退職後の話ですが、そのような社風の会社が生き残れるはずもなく、今から5年くらい前に経営不振に陥り、他社に買収されて経営陣が全員退任という残念な結果になりました。
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