【No.】 455
【ストレッサー】 警察官のワイロ要求に驚き
【内容】 ある国で運転手がスピード違反で警察官に止められ、お金をよこせば見逃してやると言われた現場を見て驚く
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★
【対処法】 公務員が汚職をしている国は信用できず、袖の下を渡さずに、知人が違反切符を切ってもらう指示をしてよかったと思う
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】駐在国の隣国にある仕入先の工場に見学しにいく途中で事件が起こりました。駐在事務所まで車で迎えに来てくれて、車での移動になりました。そこの仕入先担当者とは、日本でも担当していた人で、小生が海外駐在が決まった時に、いっしょに海外で働いて楽しみましょうと励ましてくれた人でした。本当に彼も海外に赴任してきたのは驚きました。小生よりも5歳年上で、ローカル社員からもふたりは兄弟みたいだと言われていました。
隣国に入ってから、目的地に向かって幹線道路を走っていたところ、オートバイが近づいてきて車が止められました。日本で言う白バイだったのですが、ローカル社員の運転手が車外に呼ばれて、どうやらスピード違反をしてしまったようでした。
驚いたことに、違反切符を切る代わりにお金をよこせばなかったことにすると警察官に言われたということでした。すると、仕入先の小生の兄貴分が、ワイロを渡すなと指示をして、正規の違反切符を切ってもらう選択をしました。嫌な場面を見てしまいましたが、日本ではありえない光景なので、その国の警察は腐りきっていると思いました。
後日、この話をローカル社員に話したところ、隣国の公務員はみんな汚職をしており、注意をしないといけないと言っておりました。上司に告げ口をしても、上司も同じようなことをしているので、告発しても握りつぶされてしまうとのことでした。ちなみに、駐在国では絶対にありえないと、みんな異口同音に誇らしげに言っておりました。その時、日本の公務員は時々不祥事を起こすので、小生は肩身の狭い思いを抱きました。
時代が変わって、贈収賄事件が日本で起こってしまいました。東京オリンピックで選手たちはみんな頑張ったのですが、裏では汚職事件があり、刑事事件になったのは非常に残念に思いました。
かつて、異国の地で味わった嫌な汚職の出来事を思い出してしまいました。そんなことをする国は絶対に信用できないと当時は思っておりました。恐らく、外国人の立場では、小生がかつて抱いたのと同じような思いで、日本は信用できないと見ている人たちが、少なからずいるように思われます。
冬季オリンピックで札幌が立候補を表明していたのが、2038年大会までの招致が事実上不可能となるようなことが起こってしまいました。汚職事件があった国ではオリンピックは開催できないというような雰囲気があるのかなと勘ぐってしまいました。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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