ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.440 ストレス対処法 いよいよ日本とのお別れ

No.】 440

【ストレッサー】 いよいよ日本とのお別れ

【内容】    実家の玄関で母と祖母に見送ってもらい、次はいつ帰ってこれるかわからず、刑務所にでも行くような気分になる

【分類】    D 仕事

【効果】   ★★★★

【対処法】  新築マンションというニンジンを目の前にぶら下げて、帰国した時は必ず買うぞという強い気持ちで働こうと決心する

【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型

 

【解説】会社では歓送会をやっていただいたと思いますが、今となっては全く記憶に残っておりません。小生とは気心の知れた人たちから温かい言葉をかけられたような気がしますが、何一つ覚えておりません。

 

 小生としては懲役3年で刑務所にでも入るような心境でした。唯一異なるのが、給料が2か所からもらえるということでした。マンションというニンジンを目の前にぶら下げることを試みて、帰国したら新築マンションを買うぞという気持ちになっていました。

 

 赴任日の2日前に、運送会社に来てもらい、エアコンの取り外し等の工事も含めて、家財道具一式をトランクルームまで運んでもらいました。別途、身の回り品は段ボールで3箱を航空便で駐在事務所宛に送付しました。

 

 部屋が空になったところで、再度掃除をして不動産屋に鍵を返却しました。敷金2カ月分約14万円の返却について尋ねてみたところ、大家さんがすぐには次の人に貸さないということで、時間がかかるかもしれないという回答でした。

 

 カーペットが10万円と聞いておりましたが、パイプベッドの4本の足跡がくっきりと残って元には戻りませんでした。恐らく、カーペットの交換が必要と思われました。連絡先として母の実家を案内しておきました。

 

 その日の夜は母の実家に泊まりました。翌日の午後の出発になりました。ノートパソコンはジェラルミンケースに入れて、ショルダーバッグと大型のスーツケースの3つになりました。スーツケースの中にプリンターを入れましたが、半端ではない重さに感じました

 

 母はすっかり観念したのか、実家の玄関まで祖母といっしょに見送りをしてくれました。母は祖母に説得されてしかたないと納得してくれたようでした。そのかわり、会社負担で年に1回一時帰国できる制度がありましたが、それでは少ないと、年に3回は帰ってこいと言われてしまいました。

 

 ここで断ると揉めてしまうので、「うん」と返事をしたような記憶があります。小生からは弟と合わなかったので、海外赴任のことは知らせませんでしたが、母も話さなかったようでした。次にいつ帰ってこれるかわからない実家を背に旅立ちました。母が泣いていたら気になってしまうので、振り向くことはしませんでした。

 

マンションをニンジンのように目の前にぶら下げて働くことにしました!!

 

 現地には夜に着く便でした。事前に現地の管理部長から出迎えが必要かと電話連絡がありました。夜は機内食が出るのと、わざわざ空港まで来ていただくのは恐縮だったので、丁重にお断りをしておきました。空港からタクシーでホテル名を告げれば問題なく着くことができると言われました。

 

 航空券はJALの往復チケットでしたが、帰りの便は現地でキャンセルするとのことでした。空港ではスーツケースの重量が26キロと計量され、超過6キロ分については航空会社と小生で折半で負担という交渉で約15000円の超過料金を取られてしまいました。この金額は管理部長の計らいで後に会社負担にしていただきました。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 


 

No.439 ストレス対処法 海外赴任前の引越準備

No.】 439

【ストレッサー】 海外赴任前の引越準備

【内容】    家財道具を4種類に分類する中で、赴任先に持っていく荷物をどれにするかいろいろと迷ってしまう

【分類】    E 身近な出来事

【効果】   ★★★

【対処法】  休日が退屈しそうなのでプリンターを急遽購入し、10年分以上の家計簿を表計算ソフトで作り直すことを考えてみる

【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型

 

【解説】海外赴任が2月8日で正式に決まりました。ライオンズマンションの賃貸契約も1月で4年となり、契約の更新の話がありましたが、海外赴任の件を不動産屋に伝えて、2月は日割り計算で支払うことになりました。

 

 会社では、周囲の人たちからどうせ2~3年の辛抱だから、また日本に帰ってこれるよといろいろな人たちから励まされました。1月中に駐在事務所の課長が帰国をして、小生の仕事の引継ぎを始めました。ところが、小生の仕事量があまりにも多すぎて、3人に引き継ぐことになってしまいました

 

 家具等の家財道具はトランクルームに会社負担で預けることになると聞きました。帰国した課長の話だと、空調の効かないトランクルームなので、電化製品は使えなくなる可能性があるということでした。赴任先では家具付きマンションということで、エアコンと冷蔵庫とテレビなどはトランクルームに預けることにしました。

 

 カラオケセットは最後まで迷いましたが、電圧が違うのと、当時、日本と赴任先の国では映像の規格が違うということでテレビに映らないと聞き、トランクルームに預けることにしました。1200曲のカラオケセットとはしばらくお別れすることに残念に思いました。

 

 赴任する国では、日本人向けのカラオケラウンジがあるそうで、毎日という訳にはいきませんが、適度に行くことがストレス発散にいいと聞いていたので、それで我慢しようと思いました。

 

 出発までには、家財道具を下記4種類に分類する作業をしました。


ハンドキャリー品:スーツケース、パソコンケース、ショルダーバッグ
海外航空便:段ボール3箱程度
母の実家預け品:衣服、布団など
ランクルーム預け品:残りのほとんどの家財道具

 

 休日は退屈しそうなので、ソフトも含めて50万円近くしたN社製ノートパソコンと、急遽、ヨ〇〇シカメラで買ったN社製インクジェットプリンターをハンドキャリーすることを決めておりました。

 

現地の休日には、暇つぶしに家計簿を表計算ソフトで作成することにしました。

 

 18歳で家出してから家計簿をつけておりました。元々は手書きで書いていたものを、数年前にはワープロでデータ化していました。ところが、ワープロが廃れてしまいデータ移行も困難で、改めてパソコンの表計算ソフトで、家計簿を打ち直すことを考えていました。データベース関数を使って勘定科目ごとの集計も出せる作りにしようと思いました。

 

 家計簿はこれからお金を貯めるという時には、極めて有効な方法だったと思います。現在は、面倒くさいので家計簿をやめてしまいましたが、その途端、貯金がどんどんと減っていくことになってしまいました。(笑)

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 


 

No.438 ストレス対処法 海外勤務に母の猛反対

No.】 438

【ストレッサー】 海外勤務に母の猛反対

【内容】    海外勤務の決心がついた矢先、母から猛反対されて説得するのが大変だと思うと疲れてしまう

【分類】    E 身近な出来事

【効果】   ★★★

【対処法】  心配性の母とまともに話をしても埒が明かないのはわかっていたので、祖母を味方にして説得してもらうしかない

【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型

 

【解説】小生の気持ちの上では、マンションの頭金を稼ぐために海外勤務の方向で固まりつつありました。ところが、大きな壁が立ちはだかっておりました。家族の反対、特に母がモーレツに反対しておりました。上司に頼んで何とか国内勤務にしてもらえないのかと言う有様でした。それは無理な話で、会社を辞めて失業するしかないと小生が言うと、母はそれ以上何も言えなくなって悲しい表情をするのでした。

 

 母には左遷人事だと言うと、余計に心配してしまうので、本当のことは言えませんでした。祖母もどちらかと言うと、当初は反対のようでしたが、会社の人事異動なので致し方ないということは理解してもらえたので、母を説得してもらうことをお願いしました

 

 元々、母は心配性というか、飛行機も墜落するという最悪の事態を考えてしまい、飛行機に乗ったことがありませんでした。速い乗り物に乗ると目が回るみたいで、新幹線にも乗ったことがありませんでした。小生が海外出張に行ったりすると、帰ってくるまで心配でほとんど眠れなかったそうでした

 

 母は自分の偏った考えの基準で物事を進めるような人でした。母はメロンが大嫌いで食べることがなく、子どもたちにも食べさせませんでした。小生は大人になってからメロンを食べられるようになりましたが、弟は未だにメロンが食べられないようです。

 

 母が心配に感じると一切させないという徹底ぶりでした。母は水泳が全くダメで、子どもの頃は、海やプールには一切連れていってくれませんでした。小生は泳ぎを全く知らないまま育ってしまいました。大人になってからも、未だに海やプールに行って泳ぐなんていうことは一度もありません。

 

水泳とメロンのことは下記ブログで詳細を記載しております
No.249 ストレス対処法 実はかなづちなのです!!

yuyakekoyakeakatombo.hatenablog.com

No.250 ストレス対処法 メロンが嫌いだった過去

yuyakekoyakeakatombo.hatenablog.com

 

 弟も若い頃に、原付バイクの免許証を取得したのですが、母が隠してしまい免許証の更新ができなかったという被害に遭いました。そういう母ですが、よくも危険極まりない父と結婚して、いっしょに生活をしていたことを考えると、理解ができずに呆れてしまいました。

 

心配性の母とまともにつき合っていると、こちらも疲れてしまいます。

 

 一方、つき合っていた彼女には、いっしょに海外に行こうと誘ったのですが、見事にフラれてしまいました彼女とは別々の道を歩むことになりました。気が強い彼女と3度目の別れとなり、本当にひとりぼっちの海外赴任になってしまいました。

 

 取締役からは口頭で、2~3年の勤務だと思って頑張ってくれと言われ、正式な辞令が出て2月上旬の海外赴任になりました。年始早々、慌ただしい日々を送ることになってしまいました。

 

 母とまともに話をしても、埒が明かないことはわかっていたので、海外赴任のことはあまり話さない方が得策だと思っておりました。祖母に母を説得してもらうのを待つしかなさそうでした

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 


 

No.437 ストレス対処法 海外勤務に悩む年末年始

No.】 437

【ストレッサー】 海外勤務に悩む年末年始

【内容】    海外勤務はしたくないと、退職することを考えても、年末年始だと転職も難しく、話が進められない

【分類】    D 仕事

【効果】   ★★★★

【対処法】  海外出張が多いとしたら、日本に住もうが、海外に住もうがあまり関係なく、給料がたくさんもらえる方がいいのかなと考える

【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型

 

【解説】海外駐在事務所勤務の内示は小生にとって衝撃的でした。全く予想すらできなかった出来事でした。そのまま退職しようという自動思考が頭の中に浮かんできました。ところが、いざ転職をしようにも年末年始なので、人材会社に問い合わせする時間が無駄かなという時期でした。それならば、海外勤務でどのようなメリットがあるのかをひたすら考えることにしました

 

 まず、頭に浮かんだのは、国内と現地の2か所で給料が受け取れるというメリットがありました。国内の給料は健康保険と年金などが控除されますが、銀行口座に入った金額がそのまま残ると思われました。2年も海外に駐在したら、マンションの頭金ぐらいが貯まりそうでした

 

 現地では国内給料の約3割の金額が現地通貨で支払われました。実際の生活費は現地の給料で十分に賄えるはずでした。さらに、勤務日は自宅から会社までの往復タクシー代が約1000円支給されると聞いていたので、バスや電車を利用すれば、昼食代と夕食代を使ってもおつりがくるということで、日常の生活はタクシー代を節約することで十分かなと思いました。

 

 そして、いつも迷った時には、卒業した小学校の校舎を見にいきました。小学生の頃の自分のことをいろいろと思い出してみました。そう言えば、「大人になったら国際舞台で活躍できるような仕事をしたい!」とか、「〇〇駅を庭にしたい!」という夢を持っていたことを思い出しました。海外勤務になれば、小学生の頃に考えていた夢が実現できるんだということに気づきました。

 

 そう言えば、その数カ月前には、〇〇駅から徒歩10分くらいのマンションが新築されたことを知り、モデルルームを見にいっていました。その時は買う気がありませんでしたが、頭金があったらその場で買っていたかもしれませんでした。海外勤務でお金を稼いで「〇〇駅を庭にしたい!」という夢もかなうかもしれないと思ったのでした。

 

 おまけに、その頃の小生は海外旅行が趣味になっておりました。海外旅行ならぬ海外赴任がすべて会社負担ということで、趣味と仕事のコラボレーションが起こるような予感がしました。家賃だけでも年額で約350万円、出張旅費などは別途年額500万円以上も会社が負担してくれるのは、ありがたいと思うようになりました。

 

迷った時は、卒業した小学校の校舎を見に行きます。小学生の自分から現在の自分にアドバイスをしてもらいます。

 

 恐らく、新しい海外の仕入先を探すのが主たる仕事になりそうだったので、これは海外出張三昧になりそうな予感がしました。ということは、海外出張にばかり行くとしたら、日本に住もうが、海外に住もうがあまり関係ないのではないかと前向きな考え方をしている自分がおりました。その結果、マンションを買う頭金が稼げれば、それでいいのかなと思うようになりました

 

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No.436 ストレス対処法 耳を疑う海外出向の辞令

No.】 436

【ストレッサー】 耳を疑う海外出向の辞令

【内容】    海外子会社出向という内示に加えて、ふたり分の仕事をする人事異動に思わず退職を考えてしまう

【分類】    D 仕事

【効果】   ★★★

【対処法】  退職願を出すのは簡単だが、年末年始休暇で考える時間があるので、海外勤務を前提に何かよいことがあるかを考えてみる

【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型

 

【解説】直属の上司の部長によるパワハラで、部下が3人も辞めて、さらに隣の課長の転部騒動があり、部長は解雇になりました。小生も大勢の前で、部長から何度も一方的にののしられましたが、母の血筋か必死になって無言で堪えておりました。そのような小生の態度は、部外者から見ると、お互いに喧嘩をしているように見えたのかもしれません。

 

 部内の悪い雰囲気を変えるために、ふたりで人事部に相談しに行ったことが、パワハラ部長にバレて、「駆け込み寺に行きやがって何をやってんだ!」と罵倒されてしまいました。さらに、人事部との個別面談での、小生の証言が決定打となって部長の解雇が決まったということで、喧嘩両成敗となったと推測できました。

 

 ある銀行員が主人公のドラマの第1部のラストでは、役員と大喧嘩の末に、主人公が子会社出向になりました。小生の場合は、さらにひどい海外子会社出向となってしまいました。第一報は管理課の課長より口頭で聞きました。耳を疑いましたが、小生の海外駐在事務所勤務が決まったようでした

 

 さらに悪い知らせが入ってきました。駐在事務所勤務の課長と係長のふたりが帰国して、その交代要員は小生がひとりだけでした。ひとりでふたり分の仕事をしなさいという意味にも取れました

 

 おまけに、直属の部長になる人は、資材調達の仕事が全くわからない人だと聞いているので、小生の負担が大きくなることが予想できました。そう考えると、ますます小生の心は折れてしまいました。海外勤務でも「箔」が付かない会社なので、なおさらでした

 

 小生の頭の中には「おんぶばった型の就活虫」が動き始め、退職する方向で考えておりました。そんな表情をメインの仕入先担当者に見透かされてしまいました。その方は、海外駐在事務所のある国に「箔」を付けるために、転勤申請を会社に出しているそうで、いっしょに海外で働いて楽しみましょうよと励まされておりました。

 

「おんぶばった型」、「くも型」、「ちょう型」の3種類の就活虫については、下記ブログで詳細を記載しています。
No.428 ストレス対処法 在職中に転職活動できない

yuyakekoyakeakatombo.hatenablog.com

 


 幸い、年末年始休暇があるので、しばらく考える時間がありました。ある意味、パワハラ事件で神経がすり減っていたのも事実で、結論は正月明けでいいのかなと思いました。部全体の忘年会は久しぶりに全体で行われた記憶がありましたが、海外勤務のことで頭がいっぱいだったので、あまり楽しめなかったような記憶があります。

 

心も体も寒さがこたえる年末になりました。

 

 冬の寒さが身に染みて、年末年始休暇期間中に凍りついてしまった心をほぐすような、海外勤務を前提に何かよいことを見つけられるかどうか、不安な日々を過ごしておりました。最大の長所は、日本と海外と給料が二重に支払われることを知っておりました

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 


 

No.435 ストレス対処法 俺の人生どうしてくれる?

No.】 435

【ストレッサー】 俺の人生どうしてくれる?

【内容】    部長の退職日に「俺の人生どうしてくれる?」と言われて、返答に困惑してしまう

【分類】    B 人間関係

【効果】   ★★★

【対処法】  自業自得なのに全然反省しないで人のせいにするなんて、また同じことを繰り返す人なのかなと考えることにする

【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型

 

【解説】海外駐在事務所の声の大きなクシャおじさんの表情をする部長が去って、後任は営業部の部長格の人が着任しました。英語はネイティブ並みにペラペラ喋れるようですが、資材調達の仕事が全然わからないという評判が伝わってきました。

 

 取締役の指示が理解できないようで、うまくローカル社員に伝えられなかったようでした。国内の資材調達部には、海外駐在事務所の部長の仕事が勤まる人がおりませんでした。取締役は重要な指示については、駐在事務所課長に指示をすることにしたとのことでした。

 

 人事部との個別面談を終えて、2週間ぐらい経った頃でした。管理課の課長より、パワハラ部長の退職が決まったと一報が入りました。その後、取締役からも正式に発表がありました。どのルートで決定が下ったのかは小生にはわかりませんでした。

 

 人事部から直接社長に調査結果の報告がされたのだろうと、情報通の人たちは言っておりました。小生の証言が決め手になったらしいと言われました。人事部のことを「駆け込み寺」と揶揄して、罵倒されたことも人事部には報告しておきました。もはや、常務をトップとする生産本部には自浄作用が働かないということだと思われました。

 

 その日の夜は、部長のパワハラに苦しんでいた人たちがみんな集まって、盛大に飲み会を開催しました。ずっと貯め込んでいたストレスをやっと晴らすことができたとお祝いムードになっておりました。

 

 しかし、小生の胸の内には、1年近くもパワハラ状態を解決できずに、3人の部下を退職させてしまったのと、隣の課の課長の転部騒動という前代未聞の不祥事に見舞われたという事実は消えませんでした

 

最後は常務にも見放されて寂しく去っていく部長でした。

 

 部長の退職日は11月だったと記憶していますが、最終出勤日に形式的な挨拶をしました。小生の方から、「いろいろとお世話になりました。」と言ったら、「よくもあることないことをペラペラと喋ってくれたもんだな! もう俺はまともな仕事ができないよ! 俺の人生どうしてくれる?」と憎まれ口を叩かれてしまいました。

 

 そう言われて困惑をしましたが、「どうかご自愛ください」と無難なお別れの挨拶にしました。「あることないこと」と部長は言っていましたが、小生は事実しか話していませんでした。部長は全然反省していないし、他人のせいにしているので残念に思いました。この人は次の職場でも同じことを繰り返すと感じましたが、余計なお世話になるので黙っておりました。

 

 パワハラ部長の退職により、資材調達部に平穏な日々が戻りつつありました。空位になった部長職はしばらくは取締役が兼務という組織体制になりました。これですべてが安泰と思ったのも束の間で、小生の身にどこかのドラマのような悲劇が起こるとは、その時は予想すらできませんでした

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 


 

No.434 ストレス対処法 駆け込み寺と揶揄され罵倒

No.】 434

【ストレッサー】 駆け込み寺と揶揄され罵倒

【内容】    ふたりで人事部に相談に行ったことを部長にも知られ、駆け込み寺に行きやがってと大勢の前で罵倒されてしまう

【分類】    B 人間関係

【効果】   ★★★

【対処法】  本人は全然反省していないので、人事部との個別面談では本当のことを報告するしかないと決意する

【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型

 

【解説】仕入先との商談で、パワハラ部長と同席することは珍しくはありませんでした。決まって部長は、前に勤めていた会社は素晴らしかったという自慢話をするのでした。そして、今の会社は全然できていないとディスるので、仕入先の担当者たちは、どのような顔をしたらいいのかみんな困惑して小生の顔を見ておりました。小生はただ苦笑いすることしかできませんでした。

 

 部下が部長に報告をする時にも、前の会社ではこういうことをしていたと自慢話が始まってドヤ顔になっておりました。そして、この会社のやり方は全然なっていないと批判を繰り返していました。そんなことを言われても部下は困ってしまいました。それを改善するのが部長の役割でしょうと思いながら、そんなに前の会社がよければ戻ればいいのにと笑いの種でした。

 

 ところが、ある仕入先の情報では、前の会社でもパワハラで部下を3人も辞めさせており、調査されてお払い箱になったということでした。また、同じことを繰り返しているのに本人には自覚がないようでした

 

 小生ともう一人の課長が人事部に相談に行ったことを、パワハラ部長にも知られてしまい、「駆け込み寺に行きやがって何をやってんだ!」と大勢の前でふたりは罵られてしまいました。本人は全く反省がないようでした

 

 取締役からは部下を怒鳴りつけることをやめろと言われていましたが、回数は減ったものの、パワハラがすっかり身についてしまっているようで、部長職以上の人が周囲にいない時は、本人の意志では止められないようでした。

 

 パワハラ部長に揶揄された駆け込み寺(人事部)に行った効果がありました。部下に対する精神的な攻撃と身体的な攻撃などがあって、3人も退職に追い込んだという前代未聞の不祥事に関する調査が入りました。関係者が10人近く個別に呼ばれて、小生にも面談の予約が入りました。

 

部長から「駆け込み寺に行きやがって!」と罵られましたが、その後の部長の運命はいかに?

 

 面談相手が元上司ということもあり、気心が知れていたのでざっくばらんな面談になりました。3人の部下たちが退職に至った経緯をこと細かく報告することができました。表面上は3人とも「一身上の都合」ということになっていましたが、男性のふたりについては、それぞれの退職理由の本音をきちんと聞いていたので、パワハラ部長が原因だったとしっかりと回答をしました。退職者の本音の退職理由は、他にも何人かが聞いており、証人がおりました。

 

 資材調達部から生産管理部に転部した課長にも調査が入り、小生の言ったことは事実であると回答したよと電話連絡がありました。それと転部した理由も包み隠さず話したそうでした。小生の証言とともに大きな決め手になったようでした。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 


 

No.433 ストレス対処法 海外駐在事務所の部長退職

No.】 433

【ストレッサー】 海外駐在事務所の部長退職

【内容】    部下思いの元上司だった部長が退職ということで、残念な気持ちでいっぱいになってしまう

【分類】    D 仕事

【効果】   ★★★

【対処法】  果たし状のような告発文書を見せられて、今後の動きが心配になってくるが、成り行きを見守るしかないと考えるようにする

【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型

 

【解説】部下を怒鳴りつけるのをやめるように、取締役から部長は注意をされたそうですが、パワハラの回数は減ったものの、部長以上の役職者が部屋にいない時は、パワハラ行為をやめられませんでした。これは治す薬はないのかなとみんながそんな目で見始めた頃でした。

 

 海外駐在事務所の部長が退職するという噂が資材調達部の中で流れました。誰かが駐在事務所の課長に電話で確認して、間違いではなかったようでした。元々、取締役が犬猿の仲の部長を追い出すために海外駐在事務所をわざわざ作り、自ら社長に就任して一国の主になるという一石二鳥を狙ったものだと周囲の情報通の人たちは理解していました。

 

 部長もそのことは承知しており、とりあえず、人事異動には従って海外駐在という履歴を作れて実績も残せたので、それ以上我慢していても意味がないと悟ったのかもしれません。都内の一等地にマンションを所有しており、株では相当儲けたような話をしていたので、退職しても生活には困らなかったのかなと推察できました。

 

 当初は声が大きくて発言が細かいことで、小生は苦手意識を持っていた部長でしたが、資材調達の知識と経験が豊富で部下思いということを知り、苦手意識はなくなっておりました。何度か国際電話をいただき、パワハラ部長のことでいろいろと慰められておりました

 

 そして、退職日の午前中に元部長は資材調達部に顔を出して挨拶をしてくれました。ちょうどその時は、取締役とパワハラ部長は不在でした。かつての部下たちは名残惜しそうに、思い出話を織り込みながら部長との最後の挨拶を交わしておりました

 

まるで果たし状のような文書を見せられて驚くばかりでした。

 

 最後に、部長から小生を含めてその場にいた管理職が4人呼ばれて、仕切りで囲われたテーブル席に案内されました。その場で部長から見せられたのは、茶色の封筒の中に入っていたワープロで綴られた5枚ほどの告発状でした。部長ご自身はタイピングできないので、代行して打ってもらったということでした。

 

 内容を一字一句確認はできませんでしたが、部長から概要の説明がありました。どうやら社長に提出するようでした。部長と取締役の確執は相当深いものがあり、部長は退職してでも刺し違えたかったようでした。あたかも取締役への果たし状のような文書により、今後、大きな問題に発展する可能性がありました。

 

 最後の最後に小生だけテーブルに残されました。パワハラ部長の件でした。パワハラ部長に関する怪文書が社内に出回っており、内容を確認されたようでした。ただ、差出人が不明で、部長の悪口や中傷が書かれているだけの内容でした。

 

 いくつかパワハラ部長対策のアドバイスをいただきましたが、すぐに役に立つものではなかったので、具体的な内容は忘れてしまいました。ただ、もうひとりの課長と人事部に相談に行ったことをご存じで、いいことをしたと褒められました

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 


 

No.432 ストレス対処法 混乱で機能不全寸前の職場

No.】 432

【ストレッサー】 混乱で機能不全寸前の職場

【内容】    部長は仕事の優先順位をつけられず、全然仕事がはかどらないので、外部の部署からクレームだらけとなってしまう

【分類】    D 仕事

【効果】   ★★

【対処法】  部長に報告しても決断してくれないので、さらに、上司の取締役の許可を得て何とか仕事を進めていくようにする

【ストレッサー型】 5 ヘトヘト疲労困憊型

 

【解説】隣の課の課長が生産管理部に異動になった後は、部下だった係長が課長に昇格しました。小生と同じ身分が係長で、残業手当のつく課長でした。小生より1歳年上で、朝7時には出勤するタフな人でした。既に結婚してマンションも所有しているという羨ましい生活をしていました。

 

 残業の方は、取締役から部長に厳しく注意をされたとのことで、部長は7時過ぎには帰るようになり、部下が10時まで残業を強要することはなくなりました。しかし、部屋に部長以上の役職者がいなくなると、見計らったかのようにパワハラ行為が始まるのでした。そんな部屋の雰囲気の中、体調を崩す女性社員が続出したのですが、部長は全く気づかないようでした。

 

 取締役は部長更迭を本気で考えてくれましたが、常務に却下されたとのことで、キーパーソンの課長が生産管理部に転部しても動きはありませんでした。部下たちのイライラは募る一方で、喫煙ルームでの雑談で人事部に相談したらという話になりました

 

 早速、隣の課の新任課長と小生のふたりで、人事部にアポイントを取って相談しました。人事課長は元直属の上司だったので、気軽に相談することができました。人事課長の耳にもパワハラ部長の話が既に伝わっており、今後、事実関係の聞き取り調査を始めようとしていたところだったそうでした。

 

 ところが、翌朝にふたりで人事部に相談しに行ったことが、取締役の耳に入り、順番が違うだろう?とお叱りを受けてしまいました。取締役は部長更迭の方針で、独自の方法で進めようとしており、邪魔をしてしまったみたいでした。

 

営業会議、生産会議と他部署との会議はすべて欠席する部長でした。

 

 予想通り、生産管理課長になった元資材調達課長が、会議では資材調達部をものすごい勢いで攻撃をしてきました。部長は仕事内容が全くわからないので、恥をかくのが嫌なのか、会議は欠席していつも逃げていました

 

 いつも小生ともうひとりの課長が矢面に立たされました。肝心なことになると自分は逃げてしまい、部下に全部の責任を押しつけるような態度は目に余るものがありました。

 

 何か問題が起こると、俺は知らないとソッポを向き、お前がすべて悪いと言って平気で部下に責任のなすりつけを行うクセを持ち合わせていました。自分には甘くて部下には厳しいという人間性をあからさまにしておりました。

 

 結局、威張るだけ威張っておりましたが、部長は仕事の優先順位をつけられず、部長の役割を全く果たしておりませんでした。その結果、全然仕事がはかどらないので、外部の部署からクレームだらけとなり、部内が混乱して機能不全に陥りつつありました。仕方なく、小生は部長の上司である取締役の許可を得て仕事を進めるようなことをしました。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 


 

No.431 ストレス対処法 オールナイトのカラオケ

No.】 431

【ストレッサー】 オールナイトのカラオケ

【内容】    月1回程度金曜日にカラオケボックスでオールナイトを過ごすことがあり、月曜日がブルーマンディになってしまう

【分類】    F 生活リズム

【効果】   ★★★

【対処法】  ストレスを発散でき、パワハラ部長のことで情報共有でき、職場環境をよくしたいという気持ちでチームワークは結束したと思う

【ストレッサー型】 5 ヘトヘト疲労困憊型

 

【解説】壮絶なパワハラ被害に遭ってしまうと、それが昔の話でも、突然フラッシュバックしてくることがあります。言葉とイメージで作られた自分自身の思考によって、まるで現実であるかのように囚われてしまっている状態のことを認知的フュージョンと言います

 

 そのような状態から抜け出すには、フュージョンというテクニックがあります。詳しくは下記ブログで紹介しております。
No.297 300回特別企画① 私は本当にダメな人間か?

yuyakekoyakeakatombo.hatenablog.com

 

 脱フュージョンで紹介した方法で「❸ネガティブな感情や思考を物語風に紙に書いてみる」というのがありました。当ブログに当時の出来事を書くことにより、脱フュージョンの効果が出てきており、小生のストレス解消に多大な貢献をしていることに気づきました。

 

 さて、時代はまた資材調達部の世界に逆戻りします。パワハラ部長のせいで、部下3人が退職し、隣の課長が転部してしまうという前代未聞の事態に、上層部は何の手を打つこともできないまま、日々を過ごしておりました。

 

 平和な頃の資材調達部では、2カ月に1回くらいは部主催の飲み会をしておりました。ところが、パワハラ部長のいる部で飲み会を開催すると、酒癖の悪い部員が何人かいたので、何か起こるといけないということで飲み会は一切ありませんでした

 

深夜になると、カラオケではなく雑談で盛り上がりました。

 

 かと言っても、部員たちのストレスは貯まる一方だったので、課長以下が主導して、各課の合同の飲み会は毎月のように開催しました。もちろん、パワハラ部長抜きでした。軽く食事を済ませてから、2次会はカラオケボックスの最上階にある20人以上が入れるような大部屋を予約しておりました。

 

 カラオケボックスでは二部構成になっておりました。他部署の有志や会社の顔でもある受付嬢も参加して、午後8時頃から11時半ぐらいの時間帯は20人ぐらいで、輪番でカラオケを楽しむことにしました。当日帰宅を希望する人たちは、帰宅時間は自由にしました。

 

 その後は、オールナイトになって午前6時頃までおりました。約10時間近くもカラオケボックスの中で過ごしていました。有志の男性と女性3人ほどの10人ぐらいが残りました。カラオケを歌うよりは、雑談をしておりました。特にパワハラ部長の話題には尽きませんでした。

 

 当時は、パワハラという言葉がなく、ひとりの異常な性格の人による行為という認識でしかなかったのでした。短期間に人が次から次へといなくなる現象は、誰も体験したことがなく、みんなが困惑しておりました

 

 カラオケボックスの大部屋を10時間もオールナイトで使用すると、請求金額も10万円を超えてしまいました。とりあえず小生のクレジットカードで支払い、後日、幹事が会費を回収してくれました。オールナイトのカラオケは、5回くらいあったと記憶しております

 

 ふだんからみんなが感じているストレスを発散できたと思いましたし、パワハラ部長のことでいろいろと情報共有できたのは有意義に感じていました。みんなは職場環境をよくしたいという気持ちを非常に強く持っており、チームワークは結束しておりました。それ以降の退職者と転部希望者は出ませんでした。

 

 金曜日がオールナイトだと、帰宅後の土曜日朝に睡眠を取ることになるので、生活リズムが大幅に崩れてしまいました。日曜日の夜の睡眠がほとんど取れず、月曜日が決まってブルーマンディ(憂鬱な月曜日)になってしまいました

 

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