【No.】 102
【ストレッサー】 ノックを忘れて役員室入室
【内容】 役員用のソファーを4人で運んだが、ノックをし忘れてそのまま役員室に入ってしまい役員に注意されてしまう
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★
【対処法】 マナー違反のミスは誰にでもあることだし、しっかりと受け止めて反省をし、次回からメンバーへの声かけをするように心がける
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】 今回も「自動思考記録表」記載内容を元に解説していきます。青字部分が「自動思考記録表」に記載した内容です。
① 状況
役員用のソファーが入ってきたので4人で運んだが、ノックをし忘れてそのまま役員室に入ってしまい、役員に注意されてしまう
👉役員が注文していた役員室用の長ソファーを4人で運んでいたところ、4人とも運ぶことに夢中でそのままノックしないで役員室に入ったら、役員が驚いて叱られてしまいました。 相手の立場になって考えたら、誰でも驚くだろうなという場面でした。
② 気分(%)
後悔(100%)
恥ずかしい(100%)
👉4人とも誰も気づかなかった点が悔やまれるし、小生が1番後方だったので、声をかけやすかった位置にいたということで、とても恥かしい思いをしました。
③ 自動思考
入室前にノックをするのはマナーだが忘れてしまいとても恥ずかしいことだ
👉小生にすべての責任があると思ってしまい、認知の歪みである自己関連づけを見つけました。
④ 根拠
突然の入室で役員が驚いた顔をしていた
👉役員の驚いた顔が小生の頭に焼きついてしまったほどで、未だにその時の役員の顔が思い浮かびます。(苦笑)
⑤ 反証
ソファーを傷つけずに運ぶことに集中して、他のことに注意を向けられないくらい余裕がなかったのと、他の3人も声かけがなかった
👉声をかけなかったのは小生だけではなく、他の3人にも責任があるので、ここは連帯責任として4分の1ずつ責任を分けた方がいいと考えてみました。
⑥ 適応思考
マナー違反のケアレスミスは誰にでもあることだし、しっかりと受け止めて反省をし、次回からメンバーへの声かけをするように心がける
👉失敗は失敗ときちんと認めて受容し、再発防止策を考えて2度と同じ失敗を繰り返さないことが大切と考えてみました。
⑦ 今の気分(%)
後悔(100%→40%)
恥ずかしい(100%→60%)
👉責任分担を小生が100%から4人に25%ずつと公平分担することで、気分も半減して落ち着いたみたいです。 自分が全部責任を負うという認知の歪みの自己関連づけも発見できたので矯正できました。
また、今回はマナー違反を受容して反省するということで認知を変えて、さらに将来の行動(再発防止策)を変えることで気分を楽にするダブルプレイ(認知と行動の両方の変更)で認知行動療法の目的である気分を楽にすることを達成できました。
【補足】 毎週のように出された宿題「自動思考記録表」ですが、直近の1週間に起こったネガティブな体験を思い出して作成しなければなりませんでした。記録として残していなければ、今となっては忘れてしまうような内容も含まれていました。
宿題の提出後、臨床心理士(公認心理師)によってチェックされ、朱記にて添削されて原則1週間以内に返却されました。「自動思考記録表」を50枚くらい書かされると、わざわざ紙に書かなくても頭の中で適応思考を見つけられるようになりました。
厚労省の「自動思考記録表」は「①状況、②気分、③自動思考、④根拠、⑤反証、⑥適応思考、⑦今の気分」と7つのコラムから成り立っています。書き方のヒントも書かれていて、どちらかというと初心者向けの親切な書式と言えます。
これに対して、小生は「①状況、②気分、③自動思考」と頭の中で整理していくと、「④根拠と⑤反証」を飛ばしていきなり、「⑥適応思考と⑦今の気分」を描いて5つのコラムでストレス解消法が思いつくようにスキルがアップした感じがしています。
つまり、小生のブログにおいて、一応、認知行動療法に準拠して作成しているつもりで下記構成となっています。
【内容】👉①状況と③自動思考を要約しています
【対処法】👉⑥適応思考をまとめています
【効果】 👉②気分 マイナス ⑦今の気分で評価しています
(あくまでも小生の個人的な評価です)
いつもお読みいただきありがとうございます。