【No.】 281
【ストレッサー】 学閥のコネを使った営業
【内容】 商社には学閥があり、同僚が出身大学のコネを利用して、後輩たちの勤務先を販路拡大していく姿を見て驚く
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★★
【対処法】 一匹狼になってしまった自分には真似できない営業手法で、同僚の成果をチームとして陰ながら応援する
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】 物流センター閉所後、第5営業部に配属され、部長が役員兼務(物流センター長と同一人物)で、部下が小生を含めて3人いました。役職は3人とも特にありませんでした。コンビニが主な販売先で、当時のコンビニは現在とは違って乱立状態でした。営業活動も広範で、神奈川県のコンビニ本部に行ったり、東京駅八重洲口から高速バスに乗って茨城県のコンビニ本部に訪問することもありました。
幸先よく、とあるコンビニより、MMK(マルチメディアキオスク)端末を利用したコンテンツの受注を獲得しました。商社の営業は、企画から提案、受注、それに関わるシステムや人員の配置等のすべての業務をこなさなければならない総合力が求められていました。小生は、それまで製造業で働いていたので、自分の担当だけの仕事をすればいいというのとは勝手が違い、大きなカルチャーショックを受けました。
❶コンビニ本部との定期打合せ
❷コンビニチェーンのMMK端末で展開される当社サービスのシステム開発
❸社内システムの開発
❹コンビニチェーンを専用回線で繋いでいる会社への定期訪問
❺当社コンテンツの問い合わせ窓口となるコールセンターの設置
❻コンテンツ仕入先十数社との取引口座開設と打合せ
❼同業他社の比較調査や特許調査
❽当社コンテンツの広告活動
❾月1回の当社コンテンツの定期的なシステム変更
など
他にも諸業務の数々がありましたが、思い出しただけでも9つの業務が浮かびました。これを3人のチームで全部こなさなければなりませんでした。基本的に、販売先への営業活動と、仕入先との商談は3人いっしょに行動をしました。
受注した仕事以外にも、営業活動をしなければなりませんでした。ひとりの同僚が出身大学を公言していましたが、実は、商社には学閥がありました。その同僚は出身大学のコネを利用して、後輩たちの勤務先を訪れては販路を拡大していました。
子どもの頃から貧しくて野性的に育ってしまい一匹狼で生きてきた小生にとっては、目から鱗が落ちるような出来事でした。残念ながら真似できずにショックはありましたが、彼の手柄でチームとしての評価になるので陰ながら応援しました。
実を言うと、それから年月がだいぶ経ってから、銀行員を主人公としたドラマを見ました。その主人公の出身大学の学閥の動きが、商社での同僚と全く同じような動きをしていたのでビックリしました。そこの学閥、敵に回したら恐るべしと思いました。(つづく)
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