【No.】 280
【ストレッサー】 業績不振でセンター閉所
【内容】 売上目標に達成せず、突然事業撤退することになり、採算が合わないとすぐに撤退する商社のやり方にビックリする
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★
【対処法】 業務委託会社のスタッフたちに別れの挨拶をし、一生懸命に働いていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいで労をねぎらう
【ストレッサー型】 5 ヘトヘト疲労困憊型
【解説】 その後、物流センターは100人規模から50人規模に縮小されましたが、日々商品を出荷しておりました。コールセンターもマネージャーの交代はありましたが、12席での体制になっておりました。発売後のような出荷はありませんでしたが、毎日のように受注を受けて商品そのものは堅調な売上をしているように思えました。
ところが、センター開所後1年経ったあたりで、売上が目標に達成しなかったということで、突然事業撤退するとの発表がありました。 採算が合わないとすぐに撤退する商社のやり方にビックリしました。物流センターは閉所して、コールセンターは別の場所に移して、3名規模で2年間継続という決定がくだされ、一足先に小生の手から離れていきました。
一方、退職した前の会社の様子が風の便りで聞こえてきました。起死回生を図った新製品が、内部事情の詳しい人たちはコケるだろうとみんな予測していましたが、その通りになりました。赤字経営に、さらに火に油を注ぐような状況に陥ってしまったようです。実務者と経営者とのコミュニケーションが全然できていないのは明らかでした。
数千億円の不良在庫や不良債権があるという噂も本当だったみたいでした。大相撲のタニマチのような人がおり、負債を相殺するような多額の寄付があって、倒産は免れたものの他社に買収されてしまいました。さらに、多くの人たちがリストラされたようです。「辞めるのも地獄、残るのも地獄」とお世話になった部長の発言も現実化してしまったみたいでした。
物流センターの最終日、最後まで残ってくれたスタッフたち10名とお別れの挨拶をしました。小生の責任ではありませんが、一生懸命に働いてくれた人たちに対してこんなことがあっていいものかという思いがありました。全員が一丸となって物流センターのために誇りを持って働いていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいになり労をねぎらいました。最悪、こういったケースを想定したために業務委託にした商社のしたたかさも感じました。
小生は正社員だったので、次の異動部署がわかっていました。コンビニエンスストアーなどを顧客とする営業部門に配属されることになりました。勤務地は商社の本社になりました。その後、さらにひどい運命のいたずらに翻弄されることになろうとは、その時は知る由もありませんでした。(つづく)
いつもお読みいただきありがとうございます。
|