【No.】 318
【ストレッサー】 ひとりぼっちの就職活動
【内容】 ひとりで自宅での就活は、生活リズムが乱れ放題になってしまい、本当にこれで就職できるのかと不安になってくる
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★
【対処法】 失業して職業訓練校に通えば、失業手当も延長になるし、訓練によって就活にプラスになり、訓練生交流で就活意欲が高まる
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】 大卒後に就職した会社を約1年半で辞めて、地方都市から引き上げて、首都圏にアパートを借りて住むことになりました。当時は、テレビゲーム三昧の日々を送っており、熱中してしまうと、徹夜でゲームをしてしまうこともありました。生活リズムが大幅に乱れて、まともな就職活動ができていませんでした。
当時は、「失業したらリクルートに登録して紹介してもらう」といろいろな人から聞いており、電話予約したうえでリクルートの人材会社に行きました。いきなり、数学と国語の試験(SPI)を課せられ、すごく疲れた記憶が残っております。
孤独の日々を送っていましたが、若気の至りでゲームに溺れてしまって、ひとりぼっちの就職活動はろくなことにはならないと感じていました。ところが、リクルートから紹介された会社に、幸運にも1社目で就職することになりました。担当カウンセラーから、「テレビゲームはほどほどにしなさい」と苦言を呈されてしまいました。
今から20年程前に、ある会社の希望退職制度に応募して、退職後に再就職支援会社に籍を置いて、就職活動の面倒をみてもらいました。失業してどこにも所属していないという不安が解消し、再就職支援会社に在籍しているという帰属意識を満たせたことは精神的にもよかったと思います。その経験から、「ひとりでの就職活動は極力避けたい」ということに気がつきました。
再就職支援会社では、応募書類の添削をしてもらえ、就活のアドバイスを受けることもできました。初めて作成する英文履歴書のお手伝いもしていただきました。完成後には、その会社のルートで人材会社30社ほど紹介いただき、15社から反応がありました。合計10社ほど応募して、その内の1社の商社に内定をいただき入社することになりました。わずか3カ月間の出来事でした。
その経験を活かして失業した時は、再就職支援会社に行くことはできませんでしたが、その代わりになるところを見つけました。それは職業訓練校です。期間が3カ月ぐらいから2年まであり、ほとんどが無料で訓練内容も多岐に渡ります。小生は6カ月以上の訓練を選択しておりました。失業手当の期間内であれば、訓練校に通所中は延長されて支給されるメリットがあります。訓練校に通う交通費も、都道府県をまたがっても基本は支給されます。自宅でひとりで就活するよりもいいと思いました。
授業や実習による訓練の他にも、就活をフォローしてくれる部署があり、就活書類の添削やアドバイスはもちろんありました。そして、定期的に企業が10社ほど職業訓練校に来て、集団面接会がありました。最後の職業訓練校に通ったのは、今から8年ほど前でしたが、集団面接会がきっかけで就職することができました。
職業訓練校では、平日は毎日通所することで生活リズムが安定する上に、訓練生同士の交流によって仲間意識が芽生え、就職する会社はそれぞれ異なりますが、就活意欲がお互いに高まるということが起こるような気がします。さらに、職業訓練校に通所していることを履歴書に書くことができるので、応募先企業からも個人応募の人よりも一定の評価をされます。
それと、雇用保険の対象外の人には、詳細は知りませんが、職業訓練受講給付金の制度があって、一定の条件に当てはまれば、月額10万円程度の給付があるということを聞きました。失業して経済的に困っている場合は、職業訓練を受けてみるのも選択肢のひとつなのかなと考えております。また、現在仕事をしていらっしゃる方々は、いざ、失業した時はこのような公的支援があることを記憶にとどめていただければ幸いです。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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