【No.】 420
【ストレッサー】 新任部長との海外出張
【内容】 台湾、マレーシア、香港、中国の4地域出張で、全ての手配を任されてスケジュール通りいくか心配になってしまう
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★
【対処法】 日程的には余裕を持っていたが、お腹を壊してしまうものの正露丸に助けられて、正露丸は必需品だと改めて思う
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】資材調達部には4つの課がありました。第1課は半導体を扱い、集積回路のICなどを主に購入していました。小生の所属する第2課は電気を通す電気部品を購入していました。第3課は機構部品と言って、金属や木材やプラスチックを当社の図面に基づき加工した部品などを購入していました。
そして、小生が入社して1カ月間研修した管理課がありました。管理課では、注文書発行までの諸手続きを行いました。製品の生産が決まると、その製品の部品表に基づき、まず、在庫のある部品は優先的に引き当てられました。在庫のない部品については、担当者チェックの後に注文書が発行されました。
資材調達部は声の大きな部長主導で、しばらくは平穏無事に過ごすことができました。第1課と第2課の課長は、小生より6歳年上の係長が課長に抜擢され、小生の上司だった課長は第3課の課長に異動しました。意外と部下の面倒見のいい部長でした。
小生が入社して2年ほど経った頃、部長が不正行為があったと指摘して子会社に出向になった取締役が戻ってくる人事がありました。部長がこの人事に不満を漏らしているのが聞こえてきましたが、カムバックした取締役の発言が、部長のことを逆恨みしているのが周囲にもわかりました。
まず、資材調達部を二つに分けて、部長をふたり置くことを行いました。第1資材調達部は第1課と管理課を管轄して声の大きな部長が担当しました。第2資材調達部は第2課と第3課を管轄して生産管理部長が異動してきました。小生は第2課だったので、新しい部長になりました。とても温厚な方で、小生とも気が合いました。
そんな中、海外出張で仕入先を訪問する話が飛び込んできました。新しい部長と課長と小生の3人で予定していましたが、課長は海外に行きたくないということで、部長と小生のふたりで行くことになりました。
当時は、家庭向製品はすべて海外委託工場で生産していたため、部品を国内から輸出するのではなく、海外で部品を調達をする時代の幕開けになっておりました。そこで、現地の工場を視察して取引が可能かどうかを見極めるのが目的でした。
日程は3泊4日で、台湾、マレーシア、香港、中国の4地域を回る予定でした。視察する工場、航空便、ホテルなどは小生にすべて任せてもらいました。当時は、羽田空港は国際空港と名乗っておりましたが、実際は台湾便しか出ておらず、羽田空港を利用できるということで、台湾をトップバッターに持ってきました。
初日は台北にある工場にルートを持つ、商社の社長が同行して工場見学の案内をしてくれました。その後、台湾駐在事務所の所長と会って、夕食を共にしました。2日目は台北からマレーシアのペナン島に向かいました。ペナン島へは以前に観光で来たことがあり、蛇寺の前を通った時は懐かしく思いました。関連する会社の社長が同行してくれました。工場まで空港から車で片道2時間もかかりました。
3日目は香港に出て、香港駐在事務所の所長といっしょに中国の生産委託会社を視察しました。従業員が数千人規模の大きな工場でした。ちょうど昼食時で食堂を見学しましたが、金物の洗面器のような容器にすべての食材を入れて食事をしている風景を見てカルチャーショックを受けました。
夕刻には香港で食事をしましたが、昼食があたったのかお腹を壊してしまいました。以前に、シンガポール&ペナン島の私的な旅行でお腹を壊した経験があったので、正露丸を持参しておりました。3日目の夜と、最終日の朝と昼に正露丸を服薬して、何とか治りました。以降、海外出張には正露丸が必需品になったのは言うまでもありません。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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