【No.】 423
【ストレッサー】 不可解な報復人事
【内容】 部長と犬猿の仲の取締役が復帰すると、次々と組織変更をしていくが、報復人事のようで首をかしげてしまう
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★
【対処法】 サラリーマンだから、人事異動には従わなければならないが、報復人事を目の前で見てしまうと気持ちのいいものではない
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】小生が入社して2年ほど経った頃、部長と犬猿の仲の取締役が戻ってくる人事がありました。取締役の発言が、公然と部長の悪口を言っているのが周囲にも聞こえてきました。そして早速、取締役主導で組織変更が実施されました。
まず、資材調達部を二つに分けて、部長をふたり置くことを行いました。第1資材調達部は声の大きな部長が担当しました。第2資材調達部は生産管理部長が異動してきました。小生は第2課だったので、新しい部長になりました。声の大きな部長の権限を半分にすることが目的だと明らかでした。その後も、取締役による周囲にも嫌がらせとわかるような組織変更と人事異動が続きました。
当時は、家庭向製品が好調に売れており、台湾と香港の企業に生産委託をしておりました。その2社では足りなくなって、生産管理部では東南アジア地区に新たな生産委託先を探しているところでした。
資材調達部としても、日本国内で部品を購入して船便や航空便で半導体や電気部品を中心に輸出しておりましたが、輸送コストを含めて割高になっているという認識がありました。そして、海外の部品供給メーカーを探しているところでもありました。実際に、候補になるところが見つかり、部長とふたりで海外出張に行くことになりました。
詳細については下記ブログで記載しています。
No.420 ストレス対処法 新任部長との海外出張
yuyakekoyakeakatombo.hatenablog.com
国内の主要仕入先各社に対して、海外でいい仕入先が見つかって採用されると、国内では買わなくなる可能性があることを伝えました。後から揉めないように、事前に仁義を切った行動だったと思います。既に海外工場を持っていた仕入先は、そのまま海外の営業窓口もあり、準備は万全でした。
一方、日本国内で生産している仕入先は、そんな雰囲気を感じ取って海外の企業と合弁会社を作って海外の工場を設立したり、あるいは、海外の企業と業務提携をしたりして何とか社運をかけて生き残りを考えている会社もありました。主要仕入先各社が海外窓口を次々と開設した頃でした。
突然、取締役から資材調達部の海外駐在事務所を子会社として設立するという発表がありました。取締役が自ら子会社の社長に就任することは、社長と取締役会の了承を得ているとのことで、資材調達部全員が驚きました。
社長は現地には駐在しないとのことで、誰が現地の駐在事務所責任者になるのかは察しがつきました。資材調達部には、駐在事務所の責任者が勤められる人がたったひとりしかおりませんでした。それは声の大きな部長でした。
その後、資材調達部は人事異動に絡む出来事が次から次へと起こることになってしまいました。まるで、どこかで見たことのあるようなドラマにもある泥沼な状態が展開され、結末には小生も巻き込まれてしまうとは、その時は夢にも思いませんでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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